LANケーブルを自作!Proster RJ45 圧着工具で長さ調節してみた

*本ページにはプロモーションを含みます

1. LANケーブルを自作しようと思ったきっかけ

ポータブル撮影装置に接続されているLANケーブル。普段からその長さが気になっていました。装置本体のハンドルにぐるぐる巻きにされた状態で使われており、見た目も扱い勝手も良いとは言えません。さらに、日常業務の中ではLANケーブルのコネクタ破損も意外と多く、そのたびに新品を購入するのも効率が悪いと感じていました。

こうした実用的な課題をきっかけに、久しぶりにLANケーブルの自作に取り組むことにしました。実は、放射線技師になる前にエンジニアとして働いていた時期があり、その頃に身につけたケーブル加工の経験が今回役立っています。昔使っていた圧着工具は手元になく、新たに買い直す必要がありましたが、「自分で作れば長さを最適化できる」「コネクタ破損も修理で対応できる」という職場での実用性を考えれば、再び技術を取り戻す価値があると考えたのです。


2. 使用した道具・材料

  • Proster RJ45 圧着工具
  • RJ45コネクタ・コネクタカバー
  • LANケーブル(破損したもの)
  • テスター

3. 作業手順

3.1 ケーブルの被覆を剥く

  • ケーブル外皮を およそ3〜5cm ほど剥く。
  • 中から8本(4ペア)のツイスト線が出てくるので、ねじりを軽くほぐす。
  • 外皮が向いてある根本をしっかり押さえ、よれているツイスト線を指先できれいに伸ばす。

3.2 配線を並べる

LANケーブルには配線規格が2種類ある:

  • T568A
  • T568B(一般的に多用される)

今回は職場ネットワークでよく使われる T568B を例にすると:


左から順に:
1. 白/オレンジ
2. オレンジ
3. 白/緑
4. 青
5. 白/青
6. 緑
7. 白/茶
8. 茶

3.3 コネクタに挿し込む

  • 並べた線を まっすぐ揃えて RJ45コネクタの奥まで差し込む。
  • 3と5が間違えやすいので、注意して下さい。
  • 爪を下にして、左が1番ピン、右が8番ピンになります。

3.4 圧着する

  • コネクタごと圧着工具にセット。
  • しっかり最後まで握り込む ことで、ピンが芯線に食い込み固定される。

3.5 テスターで確認

  • 両端を接続して 導通テスト を行う。
  • 1〜8番のランプが順番に点灯すればOK。

3.6. ケーブル完成!

  • 余分な長さをカットすれば、既製品と同等の品質で利用可能。
  • 職場で破損したケーブルも 必要部分だけ修理 できるようになる。

4. Proster RJ45 圧着工具のレビュー

LANケーブルの自作や修理に便利な Prosterの圧着工具 を実際に使ってみた感想を、ポイントごとにレビューしていきます。

握りやすさ(グリップ感)

グリップ部分はラバー加工されており、手にしっかりフィットします。長時間作業しても滑りにくく、手のひらへの負担も少なめでした。

また、本体はそこまで重くなく、適度な重量感があります。軽すぎて頼りない感じもなく、安定して作業ができるバランスの良い重さだと感じました。

圧着のしやすさ(力のかかり具合)

圧着時の力の伝わり方はスムーズで、そこまで力を入れなくても端子がしっかり固定されます。女性や力に自信のない方でも扱いやすいと感じました。

しかし、圧着と同時に余分なワイヤーを切断してくれるのですが、1番と8番のワイヤーがうまく切り落とすことが出来ず、自分で切り取る必要があることがありました。

皮むき機能の精度

ケーブルの被覆を剥く「皮むき機能」も付いていますが、太さによっては一度でうまくいかないことがあります。少し慣れが必要ですが、使い方を覚えれば十分実用的です。

値段に対するコスパ感

価格は比較的リーズナブルで、入門用としては十分以上の性能があります。工具だけでなく、コネクタやコネクタカバー、テスターまで付属しており、それらをまとめて保管できる専用のケースが付いているので、惟仁使うだけでLANケーブルの修理が出来ます。

高価なプロ用工具と比べれば細かい精度に差はありますが、家庭でのLANケーブル作成や修理にはコスパが高い一品だと思いました。


5. 実際に作ったLANケーブルの使い心地

自作したLANケーブルを実際に使ってみると、やはり一番うれしいのは長さがちょうど良いという点でした。市販のケーブルだと微妙に余ったり足りなかったりすることがありますが、自分で作れば必要な長さにぴったり調整できます。そのおかげで取り回しがスッキリし、ポータブル撮影装置のハンドル周りがとても快適になりました。

また、LANケーブルは自分で作れるということを意外と知らない人が多く、「えっ、自作できるの?」と驚かれることもあります。実際に作ってみるとそこまで難しい作業ではなく、ちょっとした工作気分で楽しめます。

さらに、手元にはコネクタ部分が壊れて使えなくなったLANケーブルが何本かあるので、それらも修理して再利用しようと思っています。捨てずに再利用できるのも、自作や修理の大きなメリットですね。


6. まとめ

実際にやってみると、LANケーブルの修理や自作は思った以上に簡単です。必要なのは時間と工具です。長さを自由に調整できるので、デスク周りがすっきりするのはもちろん、断線して使えなくなったケーブルも再利用できるのは大きなメリットです。ゴミを減らせるので、ちょっとしたエコ活動にもつながります。

少々手間ですが、基本的な手順を覚えれば誰でも挑戦できる作業だと思います。もし「ケーブルが長すぎて邪魔だな」とか「コネクタが壊れて困った」という経験がある方は、一度試してみるのもおすすめです。道具をそろえて作業してみると、自分で作り直せる楽しさと便利さを感じられるはずです。

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